2017年9月アーカイブ

第71回全日本学生音コン予選審査vol.2

 今日は朝から快晴で気持ちの良い日曜日。外出を楽しむには打ってつけの日和でしたが、昨日に続き、東京オペラシティで全日本学生音楽コンクール東京大会中学生の部の予選2日目の審査。2日間で82名がバッハのサラバンドとパガニーニのカプリス3曲の中から任意の一曲を演奏、結果16名が10月の本選に進むことになりました。その前の3日間は、小学校と高校の部でしたので、中学生が体格的にも精神的にも、大切な進化の時期であることを実感させられました。

 バッハとパガニーニは、無伴奏曲としてコンクールでは避けて通れない曲で、双方異なった技術を要求されるのですが、数名は両方の音楽的な特徴をよく捉えて、技術的にもバランスよく演奏していたので嬉しく思いました。

 それにしても連日の審査で疲れが溜まっていたせいでしょうか。今日は大きな音で長々と調弦する人が多いのが気になりました。調弦は、演奏を始める前にステージの響きに少しでも慣れておきたい思いで、必要以上に長くしてしまいがちですが、余り長いと印象がよくありません。大きな音など論外。弓の先の方で、そっと響きを確認しながらの方が、より正確に合わせられます。何れにしても、ステージの上では全てが見られていることを忘れずに。本選はヴィオッティの協奏曲ですが、音でドラマを創出できるかどうかが、大事な要素になりそうですね。


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第71回全日本学生音コン予選審査 vol.1

 昨日から二日間、オペラシティのリサイタルホールで全日本学生音楽コンクール東京大会の高校の部の審査員を務めました。80名がバッハのパルティータ第2番のサラバンドを含む2つの楽章(シャコンヌは含まず)を演奏、うち11名が10月の本選へと進むことになりました。

 バッハは素晴らしい「無伴奏ヴァイオリンのための6曲のソナタとパルティータ」を残していて、ヴァイオリニストにとっては生涯通しての課題であり目的であり、同時に心の友でもある訳ですが、学生に取っては苦手な作品の筆頭になるのかもしれません。参加者には審査員がそれぞれワンポイントアドヴァイスを書きましたので、私の気持ちも参加者に伝わっていることと思います。

 パルティータはそれぞれの楽章が特徴をもったバロック・ダンスですから、やはり舞曲としての特徴を理解し、そのパルスを、楽章を通して一貫して感じさせなければなりません。それと、和声的進行を理解し、それを音質に映し出すこと。ストレスを感じさせる和声と、そこから解放してほっとさせてくれる和声、その関係性を演奏で明確に示していくこと。このことさえ分かっていれば、音楽的な流れが自然に立ち現れてくるのです。何人かの演奏は、非常に音楽的で嬉しい気持ちになりました。

 本選は打って変わってパガニーニの協奏曲、でも音楽的な本質は変わりません。後はそこに観客を「魅せる」というヴァイオリニスティックな要素が加わってくるだけです。バッハの後、どんなパガニーニで魅せてくれるか、楽しみにしましょう。


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