3月19日 多目的ホール

 3月6日横浜みなとみらいホールでの日本フィルとのオール・シベリウス・プログラムのコンサートは、お陰様で満席の盛況のうちに終えることが出来ました。いらしていただいた皆様、ありがとうございました。コンサート終了後には、ロビーにて大勢のお客様に囲まれて、コンサートマスターの木野さんや指揮者のラザレフさんと一緒に、軽いインタビュー形式のトークが行われました。これは日本フィルの横浜定期では恒例のイヴェントのようで、お客様とのコミュニケーションを大切にする日本フィルならではの心遣いです。
 数日後の9日には秋田入りし、国際教養大学に新しく完成した「多目的ホール」で2時間ほどのリハーサルを行いました。ちなみにこの建物は、(株)環境デザイン研究所の仙田満氏と(株)ライフデザイン建築研究所の茂木聡氏の共同設計で、可動式の客席によって、コンサートホールの客席フロアが体育館を兼用するというユニークな設計のホールです。
 2年前に完成した図書館も両事務所のコンビで設計され、「日本建築家協会賞」を受賞しました。半円の古代ギリシャの円形劇場のような構造で、吹き抜けの中心部には見事な秋田杉が何本も支柱として天井を支えている姿は、どなたが見ても感動する圧倒的な空間を創り出しています。写真を添付します。

図書館 002.jpgのサムネール画像 10日のオープニングのイヴェントには、中嶋嶺雄学長の指揮のもと、塩川正十郎氏を始め、東京や秋田の財界や政界の名士の方々がお集まりになりました。演奏にはオランダ在住のチェンバリストの北御門さんも、遠路駆けつけて参加してくださいました。音響については、音楽専用ホールの響きの柔らかさには及ばないところがあるようですが、ホールも楽器のような「生き物」ですから、これから色々と微調整を加えながら使っていけば、より良い響きに変化していくでしょう。

 ところで、秋田に出かけた日の朝起きて喉の痛みを覚え、直ぐに手持ちの漢方薬を飲んだりして予防に努めたにもかかわらず、結局風邪を引いてしまいました。それでも一週間ほどそのまま外出が続き、結局咳がひどくなって昨日近所の医院に行き薬をもらいました。久しぶりの風邪でしたが、やはり少しでも身体が弱っていると辛いものなのですね。健康でいることは本当に大切だな、と改めて思いました。皆様も、気温の変動が激しい毎日ですから、どうぞくれぐれもお気をつけて。

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このページは、Reiko Watanabeが2010年3月19日 11:57に書いたブログ記事です。

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